2020/09/23
コラム
不動産相続では異母兄弟によるトラブルが発生する可能性もあるので、事前に対策を練っておきたいですよね。
親に離婚歴があったり未婚でも隠し子がいたりすれば、知らない家族や兄弟がいる場合もあります。
そこで今回は、不動産相続で異母兄弟との絡みによる問題点と、揉めないためのポイントについて解説します!
不動産相続において、異母兄弟は資産を引き継ぐ権利をもっており、主な問題点は大きく3つに分かれます。
・異母兄弟の調査が難しい
・法定相続分の算出が複雑
・解決までが長い
相続人全員が遺産分割協議に参加する必要があるので、異母兄弟の存在がのちに判明すると、協議が無効になってしまいます。
何年も経過してから無効となるトラブルを防ぐには、あらかじめ故人が認知している子の存在を調査しておくのが大切です。
調査は、過去にさかのぼって戸籍を調べるため、素人の調査では確実性が低くなる可能性があります。
また、法定相続分は家族の人数や結婚など、おのおのの状況によって異なるのはもちろん、計算式が複雑なので算出しにくいです。
信頼関係が築けていないと、争いが大きくなりやすく、解決までに時間のかかるケースが考えられます。
協議で決定できず調停になれば、ますます長期化し、労力がかかるので注意が必要です。
不動産相続で異母兄弟と揉めないためのポイントを3つご紹介します。
・遺言書の作成
・専門家へ異母兄弟の有無の確認依頼
・遺産分割協議を弁護士に依頼
遺言書を故人が生前に残しておけば、トラブルの心配を軽減できます。
遺言書には、相続人の廃除や指定、遺産分割方法など家族に対してさまざまな意思を残すことができます。
異母兄弟の有無を把握できない状況であれば、専門家に依頼して存在の有無をきちんと確認しましょう。
また、弁護士に遺産分割協議の交渉を依頼すれば、協議を複雑化させず円満に解決できる可能性が高くなります。
当事者同士の話し合いでは感情的になりやすいので、専門家による代理交渉で気持ちよく遺産分割を終わらせましょう。
異母兄弟がいる場合に起こる問題を悪化させないために、遺言書の作成や弁護士への依頼を検討しましょう。
不動産相続は対策がポイントになってきますので、資産をどうするかなどの問題点を事前に挙げておくと良いです。
今回の記事を参考に、ぜひ家族と話し合ってみてはいかがでしょうか。