2020/05/20
コラム
実家を相続したものの、家のなかには遺品がたくさん眠ったまま、なんてことありませんか?
こんなとき、そのまま実家を売却してしまってもよいのでしょうか。
ここでは、遺品が残ったままの実家を売却する際の、ポイントをご紹介します。
遺品が残っている物件をそのまま査定に出した場合、評価額はどうなるのでしょうか?
実は、高い評価額は望めないのです。
何も手入れをしなくても査定に出すことは可能なのですが、売却価格は下がってしまいます。
おおよそ不動産の価値の60~80%になり、さらに不用品処分費用がマイナスされる計算になります。
立地によっては、買い取り不可と判定されてしまう場合もあります。
これは、物件に対するニーズが見込めないために、このような結果となってしまうのです。
では、どうしたら評価額があがるのでしょうか?
それは、家の中の不用品を整理してから、査定に出すことです。
遺品の整理が済んでいる物件は、不動産価値にプラスマイナス20%の評価額となるので、工夫次第で手元に多く金額を残すことが可能です。
「そんなこと言われても大変だし・・・」「どうやったらいいのか分からない」と感じる方もいらっしゃるでしょう。
そんな方のために、いろいろなサービスが展開されているので、サービスを利用しながら整理をしてく方法をお伝えします。
遺品の処分方法のコツは、換金できるものとできないものに分けること。
換金できるものは、たとえば着物・ブランド品・骨董品・金券・古銭・お酒などがあてはまります。
これらのなかには高く買い取ってもらえるものもありますので、大切に保管しておきましょう。
そして買い取りに出す際は、ネットオークションよりも訪問買取サービスを利用するのがおすすめです。
ネットオークションでは1品ごとに出さなければいけないので、手間がかかってしまいます。
他方、訪問買取サービスはまとめて出すことができるので、手間が省けて楽なのです。
換金できないものは、不用品として処分する必要があります。
これは家庭ゴミになるので、地方自治体の指示に従って出すようにしましょう。
面倒な方は、ゴミを処分場まで運ぶことのできる「一般廃棄物収集運搬業」の資格を持っている専門業者に依頼するとよいでしょう。
解体業者とは違うので注意が必要です。
売却を検討している実家に遺品がある場合の、処分方法などをお伝えしました。
家のなかにたくさんの遺品がある場合、整理するのに手間がかかり大変です。
しかし、売却をする予定の方は、損をしないためにもやっておきましょう。