2020/01/20
コラム
終活とは、不動産などの資産を今後どのように相続や処分をするのかを、あらかじめ具体的に考えておくことですよね。
不動産は大きな資産ですから、いざという時にどのように扱うのかをすぐには判断できないものです。
そして、法律上の期限が迫ってきていると、焦って間違った判断を下す可能性もあるので事前に考えて起きたい問題です。
家族同士で揉めることも、できるだけ避けたいですよね。
ですので、今回は終活をお考えの方に、不動産における相続の重要性と空き家にならないための対策について解説していきます。
現在不動産をお持ちの方は、自分の不動産をいざという時にどのように処理してほしいのか具体的な考えをお持ちでしょうか?
こちらが明確でなければ、家族間でのトラブルなどにもつながりかねません。
また、書面に残しておかなければスムーズに処理することもできずに余計に手間がかかってしまう場合もありますので、終活によって一連の書類をそろえておくことは重要です。
実際相続を行うときの手続きに関しても、相続人も一緒に考えることができるので、事前の心構えができてスムーズに事を運ぶことができます。
法定相続人を誰にするのか、何人にするのかを事前に決定しておくことで、子供が大勢いる場合に揉め事を回避することができます。
相続税は、計算しなければ分かりませんよね。
もちろん、不動産にも相続税は発生します。
いざという時にどのくらいのお金が必要なのかを事前に調べておけば、法律の期限内に相続の決定をスムーズにおこなうことができます。
分からないことがある場合には事前に税理士への相談もしておきましょう。
現在日本では高齢化が進み、空き家に関する問題は日本全土で問題視されています。
空き家になることが予測される場合には、立つ鳥跡を濁さずと思って自分の家について対策を考えておきたいところです。
長年住まれた家は、経年劣化しています。
新たなご家族がすぐに利用したいと考えられる程度の傷みであれば問題ありませんが、そうでなければ空き家になる可能性が高まります。
傷みが激しい場合には、新たなご家族が魅力的に思えるような家へのリフォームまたはリノベーションを検討していただきたいところです。
リフォームやリノベーションはある程度の費用が掛かりますので、相続人とともにリターンを事前に計算しておく必要があります。
劣化の激しい家であれば、住宅を取り壊して土地だけにして販売することも視野に入れておきましょう。
土地だけにすることにより、利用用途を制限することなく販売することが可能です。
取り壊しに関しても費用が掛かりますのでリターンを計算しておく必要があります。
リフォームやリノベーション、取り壊しのどれが対策としてふさわしいのかは相続人との相談が望ましいです。
終活において考えておきたい、不動産相続についてまとめました。
不動産は相続人がいなければ、空き家になる可能性が高いものです。
そうなったとき処分する方法も視野に入れて取り組んでおかなければ、全く知らない他人に迷惑をかけてしまうことになります。
そうならないためにも相続人を事前に決定し、いざという時の自宅の取り扱いについても話し合っておくことで問題が解決します。
これを機会にぜひ、ご家族で話し合ってみてはいかがでしょうか。