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秘密証書遺言とはどんな意味?作成する際の注意点

2020/08/07

コラム

コンテンツ番号:151


自分の遺志を明確に相続人に伝える遺言には、3種あります。

自筆証書遺言、公正証書遺言、そして今回ご紹介する「秘密証書遺言」です。

秘密証書遺言とは、どういう意味を持つ遺言なのでしょうか。

秘密証書遺言とはどういう意味?選択する人が少ない理由

秘密証書遺言とは、自分で作成した遺言に封をしたうえで2人の承認の立ち合いのもと、公証役場で遺言を作成した旨を申述し、遺言書を作成したという事実を記録するものです。

 

証人の立ち会いが必要ではありますが、自分自身で封をする上に遺言書の保管は自分自身で行うため、秘密という意味の通り、相続人に内容を知られることなく遺言を残すことができます。

また、自筆証書遺言とは異なり、直筆の署名があればパソコンで本文を記入することも可能です。

ただ、秘密証書遺言は選択数がとても少ない遺言です。

 

<理由①>

遺言書を作成するにあたり、他人に内容を確認してもらう必要がないため、不備が残る可能性を捨てきれません。

 

<理由②>

公証人への申述時に、相続に関係ない第三者2人の証人立ち合いが必要であったり、遺言の確認前に家庭裁判所の検認を受ける必要があるなど、手続きの煩雑さもデメリットです。

検認はその場で済むものではないため、一定期間、遺言の公開まで待つ必要もあるのです。

 

<理由③>

自分で遺言書を保管するため、紛失の可能性を捨てきれないことです。

秘密証書遺言が選択されにくい意味とは、これらのデメリットが理由になっています。

 

秘密証書遺言とはどういう意味?作成する際の注意点

実際に、秘密証書遺言を選択する際の注意点をご紹介します。

 

<注意点①>

署名捺印をした遺言書を入れる封筒に封をする際、同じ印鑑で封印する必要があることです。

そして、公証人が封紙に署名しますが、封が破られている秘密証書遺言は、法律上の意味をなくします。

 

<注意点②>

署名捺印のみ本人自筆で行えば、本文はパソコンを利用してもかまわないことです。

ただし、封が敗れているなど秘密証書遺言として意味をなさない場合でも、自筆証書遺言の体裁・意味をなしていれば、自筆証書遺言として扱うことが可能です。

そのため、可能な限り、自筆でしたためておくことをおすすめします。

 

<注意点③>

前項でもご紹介した通り、誰にも見せずに遺言書を作ることは可能ですが、なるべく専門家に内容を確認してもらうことがあります。

そもそも内容を相続人に知られたくないため秘密証書遺言を選んでいるため、本末転倒と思われるかもしれません。

ですが、守秘義務がある弁護士などにしっかり見てもらえば、相続時に意味をなさない遺言書であるとされる可能性をなくすことができます。

 

まとめ

秘密証書遺言とは、遺言の内容を知られることなく、作成した事実を公証役場で残すことが可能な遺言です。

注意点に気をつけつつ、ぜひご自身に向いた遺言を作成してみてください。